主な訓練内容

メイン会場〈天竜川総合学習館上流〉

メイン会場図

実施水防工法

水防団及び消防団が実施する水防活動は治水施設の整備と「車の両輪」となって水害被害の拡大を防いでいます。主な水防工法は以下のとおりです。

準備工法

準備工法とは、水防工法に使用する土のうを作ったり、杭や竹などをすぐ使えるように先を尖らせたり、長さをそろえたりしておく作業のことです。

洗掘防止対策

①木流し工

■このような時…川の流れが速くなってきています。川の流れが激しく堤防にぶつかり、洗掘しはじめています。
■このような効果が…川の流れをゆるやかにします。川表が崩れるのを防ぎます。
実演
阿智村消防団、飯島町消防団、宮田村消防団、南箕輪村消防団

②シート張り工

■このような時…川表が崩れ始めました。崩れた箇所から堤防内に河川水がしみ込みはじめました。
■このような効果が…川表が崩れるのを防ぎます。
実演
飯田市消防団、売木村・下諏訪町消防団(合同)、松川町消防団

漏水防止対策

③月の輪工

■このような時…出水中、堤防裏側に漏水した水が噴き出しています。
■このような効果が…土のうを積んで河川水位と漏水口との水位差を少なくし、水の圧力を弱め漏水口の拡大を防ぎます。
実演
高森町消防団、伊那市消防団

越水防止対策

④積み土のう工

■このような時…河川水位が上昇し、水が堤防を越えそうです。
■このような効果が…堤防天端に土のうを積み、越水を防ぎます。
実演
飯田市・喬木村消防団(合同)、辰野町・箕輪町消防団(合同)

⑤改良積み土のう工

■このような時…河川水位が上昇し、水が堤防を越えそうです。
■このような効果が…越水を防ぎます。ビニールシートを使用する事により、遮水性が向上します。
実演
阿南町消防団、駒ヶ根市消防団、諏訪市・富士見町・原村消防団(合同)

⑥三角水のう工

■このような時…河川水位が上昇し、水が堤防を越えそうです。
■このような効果が…組立手順が簡単で、迅速に設置可能です。折り畳んで収納でき、軽くて持ち運びも簡単です。再利用が可能で、経済的にも有利です。
実演
飯田市消防団、リバーテクノ研究会

被災堤防応急対策

⑦大型積み土のう工

■このような時…堤防が決壊し、河川水が堤内地(宅(農)地側)へ流入しています。
■このような効果が…復旧に先立ち堤内地(宅(農)地側)への河川水の流入を防ぐと共に、決壊箇所の拡大を防ぎます。
実演
飯田建設事務所、長野県建設業協会

決壊箇所の緊急対策

⑧荒締め切り

■このような時…堤防が決壊し、河川水が堤内地(宅(農)地側)へ流入しています。
■このような効果が…復旧に先立ち堤内地(宅(農)地側)への河川水の流入を防ぐと共に、決壊箇所の拡大を防ぎます。
実演
天竜川上流河川事務所、長野県南部防災対策協議会、全国土木コンクリートブロック協会

主な演習項目〈メイン会場〉

河川巡視による情報収集

天竜川が大出水となると予想されるため、ウェアラベルカメラを活用した堤防の巡視を行います。

水防準備(土のう拵え)

水防作業の準備段階として、各水防工法に使用する土のう拵えを行います。

防災エキスパートによる被災報告

防災エキスパートは、堤防を巡視して被災状況の情報収集を行い災害対策本部へ報告します。

水防工法(木流し工)

洗掘防止対策として木流し工を実施します。

水防工法(シート張り工)

洗掘防止対策としてシート張り工を実施します。

水防工法(月の輪工)

漏水防止対策として月の輪工を実施します。

水防工法(積み土のう工)

越水防止対策として積み土のう工を実施します。

水防工法(大型積み土のう工)

堤防の法崩れが発生。被害が拡大する恐れが生じたため大型積み土のう工を実施します。

ヘリによる被災状況調査

防災ヘリを出動させ、天竜川を上流に向かって移動し、三峰川合流地点まで調査します。

3Dスキャナー及び3D画像システムによる被災地計測

3Dスキャナー及び3D画像システム搭載車両による被災状況調査を行います。

TEC-FORCE派遣

被災箇所が広範囲であることが判明。長野県知事からの支援要請を受けて本部はテックフォースを派遣します。

Car-SATおよびドローンによる被災状況調査

人や車両が近づけない被災箇所の状況を上空から安全かつ迅速に撮影し、必要な情報収集を行います。

排水ポンプ車による排水作業

排水ポンプ車により内水排除を行います。
※諏訪市会場でも実施。

道路啓開

緊急車両の通行を確保するため、土砂崩落現場の道路啓開を実施します。

応急対策(応急架橋)

道路交通を確保するため、土砂崩落現場の落橋に伴う応急架橋を実施します。

決壊堤防の荒締め切り

堤防が決壊した箇所で更なる決壊拡大や浸水を防ぐため、ブロック等を投入し堤防を締め切ります。

ライフライン復旧作業

電線の復旧、発電機車の派遣を行います。

トリアージ・医療救護活動

負傷者を救護所でトリアージし、応急措置を行います。

緊急物資の緊急輸送

陸上自衛隊より輸送されてきた緊急支援物資を被災地へ運搬します。

水防工法体験

学生や地域住民による土のうづくり等を実施します。

防災機器

災害発生時にこれらの機械を投入して被災状況を把握するとともに、被害の拡大防止に努めます。

排水ポンプ車

台風や大雨の時、河川水位が高く、本川に流入する支川側に排水不良が起こった時や、洪水による氾濫が起こった時、機動的に浸水箇所へ移動し排水作業を行います。

ヘリコプター

大規模災害時に被災現場の情報収集や復旧活動に要する航空写真撮影、災害対策要員の迅速な搬送等を実施します。
写真は中部地方整備局所有の「まんなか号」

Ku-SAT(ケイユーサット)

Ku-SATは災害現場で容易に組立・設置することが可能で、通信衛星経由で災害現場から画像の伝送や電話・ファックスの送受信が可能となるなど、山間部で衛星通信車が進入困難な現場で威力を発揮します。

衛星通信車

衛星通信車は被害状況の正確な把握のため、災害に強い通信衛星を利用し、鮮明な映像を提供できるほか、電話、FAX等の送受信を可能とし、スピーディーな情報提供を行い、復旧活動を支援します。

Car-SAT(カーサット)

従来の衛星通信車より小型で機動性が高く、通信衛星を自動追尾でき、移動しながら高画質の映像、音声、位置情報の配信ができるほか、ドローンと連携し、車両では進入できない現場のリアルタイム映像の配信も可能とし、被害状況の正確な把握が、早期復旧につながります。

投下型水位計

大規模土砂崩壊等により天然ダムが形成された時に、ヘリ等で湛水池に投下することで、湛水池の水位を計測・監視することが出来ます。

分離型遠隔操作式重機

この重機は13の部品に分解し、ヘリコプターにより空輸することが可能です。これにより道路が途絶した災害現場においても道路が復旧する前から土砂除去等の作業を実施することが可能です。また、この重機は遠隔操作が可能です。

被災地域の地方公共団体の支援

大規模な災害が発生した場合、被災地域の地方公共団体が行う災害応急対策に対する技術的な支援を円滑かつ迅速に実施します。

TEC-FORCE(テックフォース:緊急災害対策派遣隊)

国土交通省では被災した地方公共団体を支援するため、緊急災害対策派遣隊(テックフォース)を組織しています。被災地域の地方公共団体が、十分な災害対策を講じることが困難となるような大規模自然災害等において出動します。

防災エキスパート

公共土木施設の整備・管理等について専門的ノウハウを持つエキスパートで構成され、災害が発生した場合に、自主的に公共土木施設等に関する被災状況把握及び応急対策に対する防災協力活動をボランティアとして実施します。

消防団の活躍

消防団は、台風や集中豪雨により洪水の恐れが生じた場合に出動し、河川の警戒にあたります。また、増水や堤防に被害が生じた場合、状況に合わせた水防工法を行い、被害拡大を防ぎます。

サテライト会場〈伊那市役所下流〉

サテライト会場図

主な演習項目〈サテライト会場〉

災害バイク隊による情報収集

被災地での車両等の進入が困難な場所にてバイク隊による調査を行います。

Ku-SATの設置

衛星通信車の進入が困難な山間部に、Ku-SATを持ち込み設置します。

ヘリによる緊急調査

防災ヘリは河道閉塞(伊那市長谷杉島地区で想定)の状況を上空から撮影し、映像を本部へ転送するなど調査結果報告を行います。

投下型水位計の投下

美和湖を天然ダムによる湛水湖と想定し、水位観測のための投下型水位計の投下をヘリにより行います。(VTR)

分解型・遠隔操作式重機の操作

分解型遠隔操作式の重機を使用し、土砂の除去を実施します。

照明車設置作業

夜間作業を想定し、照明車の設置作業を実施します。

モバイル市役所

災害時は、搭載したWeb会議システムを活用して前線本部拠点として、また、避難所などでサイネージによる情報告知や、被災証明書の発行等支援・相談業務を行います。

無人VTOLによる物資輸送

災害時に孤立集落への物資輸送等に応用することも期待されています。(VTR)